スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - |
Entry: main  << >>
水貴
一昨日は、女鍵屋に連れられていきなり他人の家に行くことになってしまった。
以前、彼女と一緒に暗渠で若い女性の死体を見つけたとき、深夜の病院で事情聴取を受けた。その時に、死んだ女性の友人として病院にいた若い男。
昨夜出かけていったのは、その若い男の家だった。
けれど、私が彼のことを覚えているわけはない。
むしろ、その家の印象の方が強烈だった。
玄関を開けたのは、端正な顔立ちに青白い影が射した若い男だった。大学生くらいだろうか。
頭の良さそうな面持ちだったが、冷たさと病的な印象を受けた。
彼は無表情に私たちを迎えた。
女鍵屋は、そんな彼におかまいなく家の中に上がり込んでいった。彼女が招くので、私もついていかざるを得なかった。
家に足を踏み入れると、その異様さに戸惑った。
濃い湿気と黴の匂いが、家じゅうに充満していた。窓を開けないのだろうか。壁に触れると、手のひらに湿気を感じた。
壁や棚や家具やカーテンは、昼間でも電気をつけなくてはならない暗い室内でうっすらと膨張して見えた。よく見ると、それは黴だった。
なんという家だろう。
女鍵屋はその異様さも知っているかのように先へ先へと進み、ある扉の前で止まった。
それが開けてはならない扉だと言うことは私でもわかった。
一面に御札が貼られていたからだ。
開かずの間だ。
その後のことは、信じられないことの連続だった。
女鍵屋が新しい鍵を取り付けようとすると、扉の奥から女の叫び声が挙がった。
女がその奥の部屋にいるのだろうか。
けれど、それがこの世には存在しないはずの恐ろしい者であることはすぐにわかった。
その女の妨害をかわしながら女鍵屋は錠前を取り付けると、その鍵を私に渡して一人で家を出た。
私は早くその家を出たかった。
けれど、鍵を預かる以上、挨拶はしておかなくてはならない。
若い男は、水貴と名乗った。
| 20:09 | - | - |
スポンサーサイト
| 20:09 | - | - |

Please! Click Here.

ブログランキングに参加しています

Calendar

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>

Sponsored Links

Profile-“桐夫のBlog”とは?

Entry

links



三夜子の日記
三夜子の日記

水貴の<開かず>ブログ
水貴の<開かず>ブログ

お化け屋敷 24時間ライブカメラ/ ゴーストカム
お化け屋敷24時間ライブカメラ

東京ドームシティ アトラクションズ
東京ドームシティ アトラクションズ

お化け屋敷企画制作/オフィスバーン
お化け屋敷企画制作/オフィスバーン

 

Others

RSS1.0

Mobile

qrcode

 

みんなのブログポータル JUGEM